TeX ドキュメントの作成
TeX は Donald E. Knuth の作成した数式を含む書類作成のためのプログラムです。
現在では、TeXで文章を構造的に扱えるようにしたLaTeXが広く使われています。
日本では、日本語と縦書きに対応した pTeX および pLaTeX が主に使われています。
TeX はフリーソフトなので、誰でも自由に使うことが出来ます。特に数学の論文を
書いたり、発表用のスライドを作る時に役に立ちます。
TeX はワープロと違って、仕上がりを確認しながら文書を作成することはできないので、
最初は使いにくいと思うかもしれませんが、慣れればよさが分かってきて、ワープロで
数式を書くことを面倒に感じるようになると思います。
TeX に関する情報は非常に多いので、このページでは扱いきれませんが、
計算機室で使うTeX関連プログラムと、問題となりやすい点について述べます。
計算機室の Windows 用のTeXは
阿部 紀行さんの
TeXインストーラ3を用いてインストールしました。自分のパソコンに
このページからダウンロードしたTeXインストーラ3を用いてTeXをインストールすれば、
計算機室と同じ環境でTeXが使えます。
TeX文書作成の手順は以下のようになります。
- WinShellを使って、
TeXのソースファイルを作成する。(既にソースファイルを作ってあるときは、
WinShellにソースファイルをドロップする)
- WinShellの「LaTeX」ボタンを押してコンパイルする。
(図や表の参照、参考文献などがあるときは、2回実行する)
- WinShellの「view DVI」 ボタンを押して、
dvioutで結果を表示する。
- dvioutの表示をみて、ソースファイルを修正する。
- うまくできたら、dvioutの画面で、プリントを選択して、印刷する。
- 印刷の代わりに、PDFにするときは、WinSellの画面で「PDF」ボタンを押す。
- dvioutを使わずに、PDFにしてから印刷してもよい。
問題の発生と解決
- WinShellの画面で文字化け
- サクラエディタで開いても文字化け -> 文字コードがShift JISでない可能性あり
-> 文字コード修正
- サクラエディタでは正常表示 -> WinShellの文字コード設定がおかしい ->
WinShellの Options → Font で「日本語」に設定
- WinShellで自分の文書でなく、demoがコンパイル、表示される。
- WinShellの左側に表示されているdemoを右クリックして、プロジェクトを閉じる。
- LaTeXコンパイルでエラー
- ¥が全角でないか確認
- WinShellの下の画面に表示されるエラーメッセージをみてソースファイルを修正
- dvioutで一部または全部の英字や数学記号が表示されない
- 一度全部のエラーをキャンセル
- dviout の option メニューから install を選択
- next を二回押す
- gen: ボタンクリック -> automatic search? -> はい
- gsx: ボタンクリック -> automatic search? -> はい -> finish
- その後、Error in RegCreateKey というメッセージが何回か出るが無視
- WinShellでもう一度「view DVI」ボタンを押す
- dvioutで日本語が表示されない
- dvioutで正常に表示されるが、印刷すると英数字や数学記号が表示されない
iMac の OS X 用の TeX 環境は、
TeX Shop
を用いて構築されています。
自分のパソコンにインストールしたい場合は
TeXShopのインストールを参照してください。pTeXを別にインストール必要がありますが、バリバリプログラムを
書く人はMac portsをインストールして、Mac portsからptexをインストールすると
よいでしょう。それ以外のひとは上記ページを参考にして
適当なバイナリバッケージをインストールすればよいと思います。
TeX Shop 個人設定
- TeX Shopの「環境設定」を選ぶ
- 設定プロファイルから、「pTeX(EUC)」 または「pTeX(ShiftJIS)」を選ぶ
- Windows と同じソースファイルを使うなら、「pTeX(ShiftJIS)」を選ぶ
- unix, linux と同じソースファイルを使うなら、「pTeX(EUC)」を選ぶ
TeX Shop ではPDFファイルを作成するので、印刷場の問題はないはずです。
TeX Wiki